毛糸をつむぐ
ギャッベ(ギャベ)の毛糸を紡ぐ
▲カシュカイ族のテント
たたむと小さくまとまる遊牧民の知恵が詰まった機能的なテント。
この黒いテントはギャッベキリムのモチーフとしても登場します。
▲遊牧民の財産であるヒツジたち
私たちは羊というと白いそれを思い浮かべがちですが
黒い羊もグレーの羊も茶色の羊もいます。
ギャッベに使う羊毛はもちろん、乳や肉も利用します。
▲刈ったばかりの羊毛
ギャッベはこの羊毛を手で紡いで毛糸にしていきます。
当店で「ナチュラル」と名前をつけているのはこの染めていない
羊毛を使ったものです。
▲手紡ぎの様子
丁寧に手ですいてから紡いでいきます。
▲テントのお母さんの手紡ぎ実演
糸巻きを錘にして、グルグルっとまわしながら、毛糸を拠っていきます。
腰の高さぐらいから伸ばしますから、一回で、やっと1m毛糸ができるぐらいです。
▲気の遠くなりそうな作業
一枚のギャッベに使う分量を紡ぐだけでも膨大な作業量です。
織る作業の前にこの毛糸を紡ぐ作業にも手間と時間がかかっているのです。
ギャッベの味わいはこういうところに支えられています。
『毛糸を紡ぐカシュカイ族の女性』――店長たくさがわのイラン・シラーズレポート
おまけ
▲ちょっと照れるお母さん